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雨が降り続ける街の一角にて、彼は佇んでいた。 気が付いたら、既に見知らぬ映画館に連れてこられてしまい、よく分からない映画を見せつけられた。男女の色恋沙汰にはまるで興味がなく、退屈極まりなかったが……その後に突き付けられた殺し合いには胸が躍った。 しかも、ルールはあの映画に登場した帆高を捕らえること。生死に関係ないなら、帆高を殺しても構わないようだし、他の参加者達を殺しても問題ない。 ならば、殺し合いに乗らない理由などなかった。 雨が降り続ける街の一角にて、彼は笑っていた。 一見すると、金髪であることを覗けば、彼はどこにでも見られる少年だろう。 しかし、彼は普通の人間ではない。人間社会に害を成す極道(ごくどう)のカリスマである“破壊の八極道”の一人にして、殺人の王子様(コロシのおうじさま)と崇められた少年……ガムテ。いや、輝村照。 通り名の如く、ガムテは数多の命を奪っていた。これまでの食べたパンの数をわざわざ覚えないように、彼の手にかかって命を落とした人間の数は計り知れない。 雨が降り続ける街の一角にて、彼は走っていた。 常に脳ミソが限界までイカれたガムテであっても、今が楽しい死亡遊戯(ゲーム)の真っ最中であることくらいは理解できる。 また、神子柴と呼ばれた老婆が吐き気を催す程の悪意を秘めていることも、理解できた。底知れぬ悪意を潜ませたガムテすらも、息を呑むほどに。 神子柴によって用意された首輪の威力は計り知れないだろう。それこそ、極道(ごくどう)であるガムテの命すらも、ほんの一瞬で奪い取れるはずだ。 お前はもう、死んでいる……この首輪が付けられている限り、その運命からは逃れられない。 だが、ガムテは微塵も臆さなかった。陽菜に会おうとする帆高を殺しさえすれば、その時点でゲームが終わるのだから。 「でも、すぐに殺してゲームクリアはもったいない~☆」 雨が降り続ける街の一角にて、彼は思いついた。 せっかくの素敵なゲームを用意されたのだから、存分に楽しまなければ損をする。恐らく、この街には忍者と極道に匹敵するような連中がいるのだから、そいつらと思いっきり殺し合いをしたかった。 「決めた決めた☆ まずは帆高を探さないと☆ そして、帆高を利用して死亡遊戯(ゲーム)をもっと楽しくしてやるんだ☆」 雨が降り続ける街の一角にて、彼は決めた。 まずは帆高を生け捕りにして、彼を餌に他の参加者をおびき寄せてやればいい。帆高を殺そうとする参加者と、帆高を助けようとする参加者の両方が集まるのだから、死亡遊戯(ゲーム)を盛り上げることができる。 「帆高をエサにすれば、みんな集まってくる☆ そうすれば、みんな大盛り上がり☆」 もちろん、帆高は逃げられないように両足を潰してやればいい。人質になった帆高は、陽菜を救えないままゲームオーバーだ。 タイムリミットを迎えた後は彼を始末して、めでたくガムテは報酬を貰えばいい。 「おっと? そういえば、他に誰がいるのかな……」 雨が降り続ける街の一角にて、彼は足を止める。 そして、片手だけでデイバッグから名簿を取り出した。忍者との戦いで手を潰されてしまったが、特に問題ない。 参加者名簿を開いた瞬間……ニィ、と彼は不気味な笑みを浮かべた。 雨が降り続ける街の一角にて、悪意を蠢かせる彼の名はガムテ。 またの名を輝村照(きむらてる)。殺人の王子様(コロシのおうじさま)にして、輝村極道(きむらきわみ)の息子である極道(ごくどう)だった。 【ガムテ(輝村照)@忍者と極道】 [状態] 健康、片手欠損 [装備] 不明 [道具] 基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況]基本方針:この死亡遊戯(ゲーム)を思いっきり楽しむ。 1 死亡遊戯(ゲーム)を盛り上げる為、まずは森嶋帆高を捕まえる。 2 帆高を捕らえたら、彼を餌にして他の参加者達をおびき寄せる。
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まじん PARADISE LOSTの用語。 ナハトこと罪悪の王ベリアルの異名。 彼が宿主としたロト(ライル)が、異形の鎖剣を武器として携行していた為、ナハトもまた必然的に剣を使う事になった。 またベリアルが力を解放した際、バオバブの大樹の如く聳え立つ腐剣を使用する。 関連項目 ナハト 無価値の炎 ジュデッカ 父親?であるマグサリオンは凶剣 -- 名無しさん (2020-11-06 17 02 34) 凶剣魔刃の無慙無愧 -- 名無しさん (2020-11-06 19 18 55) 名前 コメント
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彼音(かのん) 駆け上った屋上に居た、先客の一人。カニバリズムに憧れる少年。 風芽たちより1学年上で、一応先輩。 淡々とした口調で常に無表情だが、自分の欲望には忠実。 よく食べよく寝ていて、風芽の自殺に関しても「是非、死ね。」と思っている。 左足首に学校指定のリボンを、何故か巻いている。 登場作品 オクジョーデス
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MISSION 16 ~獄炎~ 炎獄の覇者を打ち倒せ 地下実験棟 武闘神像(ブルーオーブの欠片)あり。 スタイリッシュランクSSで破壊。 ↓ 技術局管轄区域 カットラス対処法: 1.飛び出してきたところをフロップ、またはチャージショットガンで迎撃する。 2.エボアボ連射→怯んだところにDTスティンガー。 ※チャージショットガンは近距離から出ないと迎撃出来ない。 残り1体になると2.の戦法が通じなくなる。 ↓ 光の広間 城内に多数のレッドオーブが散らばっている。 (墓地のレッドオーブはランク規定値に含まれていない模様。) 広間のイスはリベリオン・ソードマスターのドライブで壊すと楽。 (パンドラレーザーでも割りと楽) ↓ フォルトゥナ城正門 バジリスクたくさん。 階段を上ったところでまたバジリスク。 火炎弾発射時の音(ギュイイン)を合図に回避。 引き付けてジャンプ、サイドロールかダッシュ。早すぎると当たる。 ↓ DMD攻略 スーパーアーマーが付与され、SOSの時より格段に強くなっている。 フロップですら浮かない。ショットガンでダウンしない。 しかもダンテはネロと違ってスナッチ出来ない。 かなりの難敵。 リベリオンコンボAやスティンガーを主軸に地道に削っていく。 モッサリッシュでもいいなら魔人化してディメンジョンスラッシュでゴリ押し。 いちいち追いかけて倒すのが面倒な人は、ここまでの戦闘で災厄ゲージを溜めておき、 アーギュメント*2で敵を一掃すれば良い。全部は倒せないが半分近くまで数を減らせる。 オーメンはゲージMAXでも一撃で倒せないのでNG、確実に反撃を喰らう。 階段の途中の赤オーブが設置してある場所の右上にSECRET MISSION 11あり。 DTしてエアハイク2回使って登る。攻略はこちらを参照。 ↓ ボス ベリアル戦 攻略はこちらを参照。 ↓ ルシフェルゲット。 先に進んでミッション終了。 MISSION 15← →MISSION 17
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271 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/27(日) 18 01 52 発信元 58.0.21.119 / ゚、。 /「シベリア大学の皆さん、はじめまして」 / ゚、。 /「私はブーン系小説シベリア図書館広報課のダイオード=スズキエフと申します」 / ゚、。 /「今日はシベリア大学の皆さんに、ブーン系小説についての講義を行いたいと思っています」 / -、- /「どうぞよろしくお願いします」ペコリ 272 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/27(日) 18 03 37 発信元 58.0.21.119 【そもそもブーン系小説って何?】 / ゚、。 /「ブーン系小説とは、『スターシステム採用のAA付きの読み物』です」 / ゚、。 /「書かれる場所は主に2ch、特にVIPが多いですね」 / ゚、。 /「たまに自サイトやしたらばとかでも書いてる人はいます」 / ゚、。 /「スターシステムについては、次のレスで説明します」 273 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/27(日) 18 05 26 発信元 58.0.21.119 【ブーン系の特性~スターシステム~】 / ゚、。 /「ブーン系小説の特性として、『スターシステム』というものがあります」 / ゚、。 /「『スターシステム』を使っている人といえば、手塚治虫先生が有名ですね」 / ゚、。 /「例えば、『ヒゲオヤジ』というキャラがいますが、『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』などの複数の作品に出演しています」 / ゚、。 /「ブーン系小説でも、同じAAが違う作品に登場しています」 / ゚、。 /「特にブーン…( ^ω^)はほぼ全ての作品で使われているといっても過言ではありません」 / ゚、。 /「次は、AAの特徴について説明します」 275 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/27(日) 18 08 07 発信元 58.0.21.119 【ブーン系の特性~AAの特徴~】 / ゚、。 /「AAにも、基本的な特徴はあります」 / ゚、。 /「例えば私の場合、『中性的』『クール』『知的』『長身』というイメージがあります」 / ゚、。 /「役どころとしては、クールビューティな秘書、イケメン社長や若い執事といった感じです」 / ゚、。;/「たまに一反木綿なんて役もありますが…」 / ゚、。 /「他のAAも紹介したいのは山々なんですが、数が多いのでこちらで確認してください」 リンク先:玉兎の夢さん / ゚、。 /「基本に従って書くか、それとも壊して意外性をもたせるかは書き手次第ですね」 276 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/27(日) 18 10 48 発信元 58.0.21.119 【ブーン系の特性~AAの表情や動作~】 / ゚、。 /「ブーン系では、登場人物の心情や動作を表すときにAAを使うことがあります。例えばブーンの場合」 (*^ω^)喜ぶ(#^ω^)怒る( ;ω;)泣く ( ゚ω゚)驚く( ´ω`)落ち込む(;^ω^)動揺する・焦る / ゚、。 /「こんな感じですかね。他にも擬音を使って」 ( ^ω^)+キリッ ( うω;)ゴシゴシ ( ^ω^)】プルルル ( -ω-)zzz ξ #゚⊿゚)ξ=つ#)゚ω゚)ヒデブッ / ゚、。 /「このように、いろいろと表現できます」 / ゚、。 /「人によっては大型AAを使う人もいますね」 277 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/27(日) 18 13 12 発信元 58.0.21.119 【最後に】 / ゚、。 /「ここまでの講義で、ブーン系について少しは知って頂けたと思います」 / ゚、。 /「もっと詳しく知りたい!という人には、館長が行った講座が書いてあるのでこちらを読んでください」 リンク先 ブーン系小説総合スレ 【 裏 】 まとめ(仮)さん / ゚、。 /「最後に幾つか個人的にオススメの作品の紹介を」 ( ^ω^)ブーンがアルファベットを武器に戦うようです(リンク先:ブーン芸VIPさん) / ゚、。 /「3年半近く連載している大長編です。ブーン系をやっていて知らない人はいないでしょう」 / ゚、。 /「かなり長いですが『とにかく読め』と言いたくなるレベルの面白さです」 / ,' 3 「皆さんが静かになるまで5分かかりました」のようです(リンク先:ブーン速。さん) / ゚、。 /「まさかこのタイトルからあんな熱いバトルが繰り広げられるとは…予想外でした」 ( ゚∀゚) コンビニ強盗のようです (^ω^ )(リンク先:オムライスさん) / ゚、。 /「久々に腹抱えて爆笑した作品です。電車の中で読むのはオススメしません」 278 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね:2010/06/27(日) 18 18 09 発信元 58.0.21.119 / ゚、。;/(行数制限に引っかかって焦った…) / ゚、。 /「今回は『興味を持ってもらえればいいな…』ぐらいの気持ちだったので短いですが」 / ゚、。 /「そのうち気が向いたらまた講義を行いたいと思います」 / ゚、。 /「質問等あったらレスしてください。お答えします」 / -、- /「短い時間でしたがお付き合いいただき、ありがとうございました」ペコリ
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裏リアル彼女について 裏リアル彼女とは「リアル彼女」の通販予約特典のことです。 内容は「アブノーマルHシーンヴューアー」ということで、リアル彼女本体では味わえないHシーンが同梱されているとのこと。 以下引用 本当のリアルを求めて イリュージョンの最新作「リアル彼女」ついに通販予約を開始しました!通販予約特典としまして、他では手に入らないアブノーマルHシーンヴューアー「裏リアル彼女」をお付けします! 通販予約の締切りは2010年2月15日(月)朝10 00となります。締切りを過ぎますと予約特典をお付けできませんので、ご注意頂けます様、お願い致します。また、特典の数には限りが御座いますので、無くなり次第、締切日より前に通販予約を終了する場合が御座います。 リアル彼女を予約すると… イリュージョンオンラインでしか手に入らない! リアルな彼女たちのHシーンだけを集めたアブノーマルな『裏』Hシーンビューアー普段は見せない彼女たちの危険でエロエロなHをぜひ味わってください! カメラアングルを自由に決定!好みの角度から女の子達のリアルタイムHシーンを楽しめる!
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彼の眠り 深くまどろんでいる。 沼の底に沈み蕾む蓮の眠りだ。 手指に絡まる汚泥が、柔らかく蓮を包んで守る。 とぐろを巻いた時の中で、覚醒のときをただ待っている。 そういう場所だ。 四角に区切られた空を見ていた。白くなびく雲が残っている。風はない。鳥も飛ばない。変化に乏しい景色に飽きた直衛は、頬杖を突いた右手の指で、かさついた唇をなぞってから、机に顔を伏せた。この休み時間くらいは、放っておいてくれればいい。心の中でそう祈って、瞼を下ろす。しかし無駄なことだ。 「直衛」 一度目は無視するのが定法だ。「直衛」二度目は身じろぎ。三度呼ばれたら起き上がってやる。 「直衛」 「……全然気がつかなかった」 薄く開けた視界で、ぼやけた肌色が空気を震わせる。 「うそ。起きてたくせに」 蜂巣が笑うと、彼の肩まである金色の細い髪が揺れて、空気を鳴らすようだ。いつも思い、そして口にしては笑われるのだけれども、その透けるような色が人工的な染料によるものだとは、直衛にはどうしても信じられなかった。 「マジでわかんなかったって。で、なに」 「なにってこともないけど」 蜂巣はちょっと困ったような顔をした。 「直衛が寝てるから、起こしてやろうと思って」 「びっくりするほど大きなお世話だよ。バカ」 できるだけ穏やかに言ったつもりだったが、彼は犬のように身を縮こまらせた。背の高い蜂巣がやると、そのしぐさは輪をかけて情けない。 ため息を吐いて、それから肩に触れてくる手を払い落とした。 「とにかく、おれは眠いんだから、邪魔すんな。戻れよ」 「えっと」 「も、ど、れ」 子どもに言いやるように一語一語はっきりと発音し、目を見つめて言うと、渋々ながら頷いて、蜂巣は直衛の席を離れた。 蜂巣の戻る先は、男女の入り混じった明るい集団だ。直衛は目の端で、彼がそこに迎えられるのを見届け、また机に突っ伏した。 強烈な光を見たように、その背が瞼の裏に焼きついて離れない。直衛は、それを打ち消すようにきつく目を閉じ、眠ることに専念した。 ふつうよりも少しだけ行事の催行が早いこの高校では、夏休みの残滓をそこ此処に感じるまま、学園祭の準備期間に入ることになる。忙しげに行き来する生徒たちをぼんやりと遠く眺めながら、直衛は蓮池の傍の長いすに腰掛けていた。四時間目の授業が休講になったのを利用して食堂に走り、数ヶ月ぶりに名物「月餅」を手にすることができたのはいいのだが、教室で食べれば間違いなく恨みを買う。それで、ふだんから誰も近寄らない蓮池に来たのだった。何年抜いていないのか判らないような深緑の水もさることながら、そこにまつわるたわいもない逸話が、何とはなしに生徒の足を遠ざけているらしい。直衛は、むしろそのために人の来ないこの池を、気に入っていた。幽霊のほうが、触れられない分いくらか人間よりましかもしれない。 「月餅」は相変わらずうまかった。一年生に、茶道の家元の息子がいて、そこで仕入れているお菓子をこちらに毎日少しずつ回してくれているのだった。卒業してしまえば、もう「月餅」は食べられなくなる。今のうちに堪能しておかなくてはならない。直衛は一口一口、ゆっくりとその感触を確かめるようにして咀嚼した。 「直衛」 突然呼ばれた名前に、思わず噎せる。最後のひとかけらが喉に詰まった。 「わ、ごめん」 身体を折って咳き込み続けるのに、蜂巣はおろおろしながら背に手を滑らせた。 「大丈夫」 「大丈夫じゃ、ない。びっくりするだろ」 ようやく嚥下し、振り向きざま睨みつけると、蜂巣はびくっとして泣きそうな顔をした。 「どこ探してもいなくて、やっと見つけたから、大声で呼んじゃった。ごめんなさい」 怒られたら素直に謝る。こういうところが、いつまでたっても憎めない。小さく、しょうがないな、というと、蜂巣は薄茶の目を細めて微笑した。 彼は直衛の前に回り、まともに逆光を受ける位置で立った。金色の髪が光の粒を弾くように輝いて、輪郭を曖昧にする。母が大事にしていた絵の中の天使は、こんな感じだったかもしれない。 「直衛は何やるの」 「何が」 思考を遮られ、とっさに反応できない。 「劇の役。放課後に決めるんだって」 「ああ……」 興味がなかったので、何をやるかも知らない。それを悟ったのか、先回りして、 「『ロミオとジュリエット』やるんだよ」 「ベタだな」 「そうかな。おれは好きだけどな」 ちょっと不満そうに言って、蜂巣は直衛の隣に腰を下ろした。 「なんで座る」 「座っちゃだめ」 いやな訊き方をする、と苦々しく思う。蜂巣は口の端を上げて、息を洩らした。 「あのね、学校の裏に、チャペルあるでしょ。あそこ使ってやろうって話になったんだよ。恋愛ものの劇やるのに、ロマンティックで、最高だからって」 直衛はため息ともとれるような相槌を打って、空を見上げた。 「直衛も出るよね。久しぶりに同じクラスになったんだし、おれ直衛と出たいよ」 「おまえが出るなら出ない」 「なんでそういうこと言うの」 責めるような声色に、視線を遣ることで答えて、直衛は立ち上がった。 「次、移動だ。早く行かないと教室が閉まる」 伸ばしすぎた黒い前髪を斜めに払って、顎を逸らす。 数羽の鳥の群れ――烏が、不意に空を横切って、羽を落としていった。 蜂巣が物言いたげに見つめているのは判っていたが、それを無視して、直衛は校舎の中に入った。 放課後、面倒事に巻き込まれる前にさっさと帰ろうとした直衛は、あっさりと学園祭の実行委員に捕まった。 「今日は劇の役決めするから、絶対にいてね」 美しく笑い、直衛よりも強い力で肩を掴んだ彼女は、校内でも一目置かれる有名人のひとりだ。もちろんそれは彼女自身の能力によるところも大きいが、何より、その姉、旧生徒会長でもあった人が、この世の総てを超越したような伝説の人物だったということがある。 逆らうには恐ろしすぎる。それで、直衛はおとなしく席に着いたのだった。 蜂巣は努めて無関心を装っていたが、彼女とやりとりしていたほんの一、二分の間ですら、幾度も身体の表面を撫でていく視線を感じた。いすを蹴り上げてこっちを見るなと言ってやりたい衝動を押し殺して、腕の中に顔をうずめる。 どうせ、すぐに終わる。ロミオは蜂巣。ジュリエットはクラスで一番かわいい子。おしまい、だ。こうして頭を下げていれば、ただその上を通り過ぎていくだけの出来事だ。 ほんの数分もしないうちに、予想したとおりの結果になったらしい。我がジュリエットの、わざとらしい謙遜を遠く聞く。 「村尾さんは、これでいいとして、蜂巣くん、どうですか。やってくれますか」 クラス中の女子が、期待を込めた目で蜂巣を振り向く。薄い唇が開いた。 「……おれは、直衛がいい」 「なんですか」 ぼんやりと融解した意識に、聞き馴れた遣り取りが溶け込む。 「ロミオは直衛がいいと思う」 一瞬の沈黙ののち、教室はざわめきに呑み込まれた。 「ていうか、直衛がロミオで出ないならおれも出たくない」 がたがたうるさいな。さっさと決めればいいのに。直衛は、深い眠りに落ちられない不快感に眉を寄せた。まどろみの淵にいて、そこをさまよっているみたいだ。 「ね、直衛。えっと……直衛……」 「ちょっと、起きたほうがいいよ」 前の席の女子に肩を揺すられた。伸ばされ、きれいに整えられた爪が肌に食い込む痛みで、ようやく顔を上げた。 「なに」 「直衛、やってよ。直衛がいやなら、おれ、出ないから」 何の話をしているのか、全くつかめない。 「ごめん、どういうこと」 蜂巣はこそこそと近付いてきて、直衛の髪を耳にかけ、ささやいた。 「うんって言って。明日から、毎日お昼に『月餅』買ってきてあげるから」 「うん」 「……では、外に立候補はありませんし、ロミオも決定ということで。村尾さん、ともどもよろしくお願いしますね」 ジュリエットは机の上に崩れ落ちた。 直衛は、未だにまどろみの淵から脱け出せないまま、微笑する蜂巣を見上げる。 絶対に許せない。追い縋ってくる蜂巣にブレザーの裾を掴まれたのを、乱暴に振り払って足を速めた。 「待ってよ、直衛」 「最低だ。ああいうやり方が、おれは大嫌いだ」 「ごめんなさい」 焦燥した声が背を打つ。いつも穏やかな蜂巣が顔色を変えて取り乱しているのを、幾人かの生徒が物見高く振り返った。 二年生の教室が並ぶ新校舎を抜けると、第二部室棟に繋がる渡り廊下に出る。目的地などないままに飛び出してきたのだが、いまさら引っ込みがつかず、直衛は歩き続けた。明かりのわずかな建物を少し奥まで入ると、煙草の匂いが充満している。そういえば、この不便な立地の部室棟には、落ちこぼれの集まる同好会ばかりが入っているのだった。ふと目を滑らせれば、『超常現象研究会』、『お手伝いクラブ』、『カバディ同好会』。 「直衛、教室に戻ろう。謝るから。ごめんね」 蜂巣は、速度を緩めた直衛の腕を掴んだ。黒い髪が一度跳ね、そして振りかえる。 「おれに触るな。追いかけるな。独りにしてくれ」 奇妙に冷静な言い様だった。その冷たさに、直衛自身が驚いた。蜂巣は、はっとしたように手を離し、唇を噛んでうなだれた。その髪に手を伸ばしかけ、ふと我に返る。 立ち尽くす彼を置きざりに、直衛は歩き出した。部室棟の端、薄汚れた白衣の男がにやにや笑いながら二人のやり取りを眺めていたのは知っていたが、無視してその前を通り過ぎた。 「青春だなあ」 フラスコのコーヒーを揺らし、男は感懐した。無視する。 コンクリート打ちの廊下から、草いきれのする地面へ降り、少し歩くと、蔦の絡まる旧校舎にたどり着く。ここには今は生徒会室だけがあって、外の教室は総て使用不可になっているが、その肝心の生徒会の人間を、直衛は知らない。知らないのは直衛のせいではなく、彼らの影が薄いためだ。旧生徒会長の強い光が、彼らを翳ませている。 戦前、創立者の知人が設計したという旧校舎は、赤茶けた煉瓦で組まれた、ロマネスク風の建物だ。建てられた当時には、さぞ珍しい意匠だったに違いない。直衛は白土のステップを上がり、重い木扉を押し開けて中へ入った。ステンドグラス様の窓から降る自然光が木目に複雑な模様をつけている。ランプが淡く灯るだけの廊下を軋ませ、まっすぐにエントランスへ向った。 二階から吹き抜けになったその場所に、直衛は好んで訪れた。冷たい石の床に寝転んで天井を眺めるのが好きだった。そこで目を閉じてまどろむのが好きだった。深く汚泥の沈む自分の心が、濾過される気がする。 「直衛」蜂巣の切羽詰った声色を反芻する。昔からずっとそうだった。蜂巣は、直衛に心を砕き続ける。 直衛は目を開けたまま、記憶を反芻する。右手を持ち上げ、目の前に翳した。夕焼けの赤光を遮って、影が落ちた。強い輝きは小さなものを翳ませる。 瞼を下ろす。星の瞬きのように蜂巣の髪が揺れ、そしてまた直衛は小さくなっていく。 「直衛」 優しい声が、耳の傍で聞こえた。まなじりの熱い衝動を堪えて、直衛は口を開いた。 「追いかけるなって言ったのに」 「追いかけてないよ。おれが勝手にここに来ただけだもん」 へりくつだ、と一言呟くと、戒めるように指が唇に落とされた。 「ごめんね。お詫び」 柔らかなものが押し当てられる。戸惑って目を開けると、細い髪が頬に掛かった。 「先輩……ほら、裏山の、あの人、イエモトさんと仲良しでさ、いっつもこれ神社にお供えしてるんだよ」 「月餅」だった。思わず半身を起こして蜂巣を見つめた。 「直衛のために一つだけって神さまにお願いして取ってきちゃった」 白い歯をこぼして微笑する。 「さっきは本当にごめんね。独りになって考えてみたら、おれ、ほんとに勝手なことしたから。やっぱり戻って、おれがやるって」 首を振って遮った。 「おれ、やるよ。やるって一度言ったし。約束は守りたい」 蜂巣は大きな目を見張って、それから泣きそうに潤ませた。 「直衛」 「なんで泣くんだよ」 「だって、これから直衛と思い出作れるんだって思ったら……」 「おまえ馬鹿だろ。思い出って」 「だって……」 柔かな髪を乱暴にかき混ぜると、蜂巣は本当に泣き出した。 「……」 何でもできて、優しい蜂巣に、気に掛けられる。そのことを何よりも許しがたく感じていたのは、直衛のつまらない矜持のためだ。 直衛の小さな世界の中で、彼は確かに神さまだったのだと思う。ずっと、彼我の距離に苛立ち、怯えていた。 ずっと彼を神座から、遠い銀河の星図から、直衛の沈むまどろみの沼地の淵まで引きずり下ろしたかった。 それはたぶん、彼と同じ場所に立ちたかったからだ。 まつげを震わせて息を吐く蜂巣に、わざと呆れた顔を作ってやる。 「友だちなんだから、いつでも作れるよ、そんなの」 「直衛」 しがみついてきた蜂巣の頭を撫でて、直衛はふと空を見上げた。 朽ち、小さく穴の開いた天井の隙間から、星のかけらが零れ落ちて、沼の上澄みを揺らす。
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崩壊─ゲームオーバー─(12) ◆gry038wOvE ────ダークザギは、ウルトラマンノアの攻撃によって、消滅した。 空では炎があがり、ダークザギの身体が宇宙で大爆発を起こしているのを映している。 真上から、だんだんと太陽の光がノアを照らし始めている。 ウルトラマンノアとしてここにいる孤門一輝を除く全ての参加者は、全員ブラックホールに飲み込まれて、異世界に転送されたらしい。 そして、今……ブラックホールがゆっくりと閉じた。 この世界にいるのは、既に孤門一輝とウルトラマンだけだ。 (リコ……、僕は、君に会えてよかった……。どんな悲しみが僕を襲ったとしても────) 最後には、きっと──リコも、力を貸してくれたのだろう。 彼女の笑顔が、ウルトラマンノアの中に湧きあがる。 世界中の人が、その瞳にウルトラマンノアの雄姿を焼きつけていた。 ある者には、プリキュアの姿。 ある者には、仮面ライダーの姿。 ある者には、魔法少女の姿。 それらが、きっと、映っていた。──絶望しかけていた子供たちの瞳が、戦いを乗り越えた英雄の姿を、どこか憧れるように見つめていたのだろう。 (この戦いは終わった……僕たちは生き残った……) ノアは思った。 だが、だからといって、全部が終わった気はしなかった。 殺し合いの真の主催者の正体もまだ謎に包まれている。沖一也が見た何者かの姿も、まだ解明されていない。 外の世界が──帰るべき世界がどうなっているのかもわからないし、結局主催者たちとの戦いはないままだった。 ノアが、周囲を見た。 彼の目からは、島の隅から隅までが見下ろした。 ここで、たくさんの戦いが繰り広げられ、孤門たちは本来出会うはずのない人たちと出会ってきた。 そして、同時に、本来別れるはずのない人たちとの別れも経験した。 (……僕たちの長い二日間も、終わりを告げようとしている) 帰ろう……。 今度こそ、全てを終えよう……。 ウルトラマンノアは、あのブラックホールがなくとも、時空を超える事も出来る。 まずは、孤門が帰るべき世界に帰り、姫矢准や、溝呂木眞也や、石堀光彦や、西条凪が死亡した事を報告しなければならない。 それから、美希や、生き残った他の仲間たちが帰るべき世界にも行って──。 ──と、その時。 「────ッッッッ!?!?!?!?」 ウルトラマンノアの背中を、“何者か”が攻撃した。 謎の光線が、ノアの背中に命中し、そこから煙をあげさせる。 動揺するノアが振り返ると、そこにはダークザギにも酷似した黒いウルトラマンが立っていた。 しかし、その姿は一層凶悪で、人というよりも獣のように曲げた背で、長い爪を誇らしげに構えている。 「ウルトラマンノア……、光の国が生まれる前からいた不死身のウルトラマン、か」 それがダークザギではない事はすぐにわかった。 しかし、ウルトラマンノアもその時はまだ知らぬ戦士であった。 「──誰だ、お前は!」 言いながらも、孤門は思い出していた。 この殺し合いの主催者の存在だ。──バットショットで確認された、謎の黒い影。 それは、確かにこの島へと接近していたのだ。 では、彼こそが── 「てめえが会いたがっていたこの殺し合いの本当の主催者──カイザーベリアル様さ!!」 ──彼こそが、全ての元凶なのだ。 やっと会う事が出来た。 ここであらゆる悲しみを作り、あらゆる思いを踏みにじった諸悪の根源。 あるいは、石堀光彦も──ダークザギも、この殺し合いに巻き込まれた一人の犠牲者なのかもしれない、と思う。 そして、ベリアルがいなければ、まだこの世界に在り続けたはずの笑顔がある……。 「そうか……お前がみんなを……!」 ノアが構えた。 まだ戦いは終わっていない。 だが、ここで全てを終わらせようと……。 孤門は──ウルトラマンノアは、仲間たちが帰っていったこの場所で、ただ一人、真の主催者と戦おうとしていた。 ノアが、前に駈け出そうとした時だった。 「──おっと、動かない方がいいぜ」 カイザーベリアルの忠告の言葉が聞こえた。 しかし、既に手遅れだった。──ノアは、カイザーベリアルの前に拳を叩きつけようとしていた。 肉薄するノアを前に、ベリアルは妙に冷静に構えている。 「────!?」 そう、彼はただ余裕なのではない。 ノアの力を知り、それに対策する術を持っているから、こうして一人のうのうと経って至れるのだ。 地面から、光線が発された。 「これは、一体……!!!」 それは、主催側が用意したシステムであった。 ウルトラマンノアやダークザギが、圧倒的なパワーによって主催に歯向かおうとした時、この地下に仕掛けられた光線が敵を包む事になる。 たった一回きりには違いないが、この場所に仕掛けられた“確実に敵を無効化する有効打”──その黒の光線が、ノアに発されたのである。 「……ナッ……シュゥッ……!」 命あるものの時間を止める「ダークスパーク」のエネルギーである。 主催陣営は、「ウルトラマンギンガの世界」に存在していた闇の力・ダークスパークを確保し、この殺し合いの基地に防御壁としてそのエネルギーを利用した。ダークスパークは、その世界でウルトラマンたちを人形の中に封印した悪魔の道具である。 これは、この場においては──主催基地、あるいは、カイザーベリアルを攻撃しようとした際に発動し、強敵をダークスパークに封じてしまう最後の切札であった。 ノアの身体が、次の瞬間には、物言わぬ小さな人形──スパークドールズへと変わった。 もはや、伝説のウルトラマンといえども、こうなってしまえば戦う牙はない。 「────ハッハッハッ!! これで、ウルトラマンノアはいなくなった!! ダークザギも消滅した!! 俺に歯向かう者はいない!! 貴様らの希望は潰えたんだ!!」 そして、スパークドールズにされた者は、自力では元に戻る事が出来ない。 ウルトラマンノアの姿は、人間が掌で握る事が出来てしまうほどの大きさに早変わりした。 カイザーベリアルは、それを爪の先で捕まえると、空に向けて放り投げた。──そして、カイザーベリアルの力により、大気圏も超え、宇宙の果てまで飛んでいく。 「宇宙の果てに消えろ……ッ」 この世界の宇宙は広いが、果てまで探してもカイザーベリアル以外、誰もいない。 孤門一輝とウルトラマンノアは、このスパークドールズの中に封じ込められ、無限の宇宙を彷徨う事になる。 先ほどの忘却の海レーテのように、侵入してくる者もいない。 この世界に入る事が出来るのは、“それ以前にこの世界に入った事がある者”と、“カイザーベリアルが呼んだ者”だけである。 ゆえに、“円環の理”もこちらの世界に姿を現す事が出来なかった。 ここは、ベリアルだけの世界なのである。 ──全ての世界を支配した彼にも侵されず存在できる世界、それがこの場所なのだ。 ……とはいえ、この殺し合いで生きて帰った者たちは例外である。 彼らがカイザーベリアルに立ち向かう術は既にないが、いずれにせよ、全員、ベリアルの部下が始末する手筈になっていた。 もし、部下たちが彼らを始末できなくとも、ベリアルはこの世界で彼らを迎え撃ってみせる。 ────ここに、ゲームの破綻と、ベリアルの目的の達成が祝された。 【孤門一輝@ウルトラマンネクサス 封印】 ◇ 全パラレルワールドに、ここまでの映像は発信されると、 “再生終了”された。 あらゆる世界に設置された街頭モニターや放送が、一斉に終了し、画面は真っ黒に塗り替えられる。 一日と十二時間、常に流れていた殺し合いの実況中継は、今ようやく終わりを告げた。 そして、殺し合いを生き残ったヒーローたちの全てが終わっていく。 彼らは、あのブラックホールを通じて、それぞれの世界に帰っていた。 または、彼らに縁のない世界に誤って送還される事もあるようだが、それも全て、管理されている範囲の世界である。管理の手がまだ行き届いていない世界には転送されない。 ──いずれにせよ、多くは世界のどこかに転送され、その世界を管理する主催陣営の人間たちに狙われる事になる。 レイジングハート・エクセリオンもまた、ある世界に転送され、逃げ惑っていた。 彼女も全く知らない世界であったが、少なくとも、そこで、外の世界が管理されている事実を知る事になった。 殺し合いは終わったが、その間に、主催陣営は別の目的を達していたのである。 ──たとえ、殺し合いが 弱り切ったレイジングハートに、彼らの魔手に立ち向かう術はもうなかった。 彼女は、人間の姿になり、追い詰められながらも、そこで一人の少女の助けを受ける事になった──。 「一閃必中! アクセルスマッシュ──!!」 意外な人物の生存に驚きながらも、彼女は、その人物に救われ、窮地を脱する事になる。 そして、この危機に立ち向かおうとする──心強い船団に、無事合流する事ができた。 それは、高町ヴィヴィオ、吉良沢優、美国織莉子、アリシア・テスタロッサらが保護されている時空管理局の船──アースラであった。 アースラは、残りの参加者を全員、保護しようとしているのである。 戦いは、まだ──、終わっていない。 本当の最後の戦いが、まだ彼女たちを待っていた。 【高町ヴィヴィオ@魔法少女リリカルなのはシリーズ 生存】 【吉良沢優@ウルトラマンネクサス 生存】 【美国織莉子@魔法少女おりこ☆マギカ 生存】 【アリシア・テスタロッサ@魔法少女リリカルなのはシリーズ 生存】 【左翔太郎@仮面ライダーW 送還】 【血祭ドウコク@侍戦隊シンケンジャー 送還】 【花咲つぼみ@ハートキャッチプリキュア! 送還】 【佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 送還】 【響良牙@らんま1/2 送還】 【蒼乃美希@フレッシュプリキュア! 送還】 【涼邑零@牙狼 送還】 【涼村暁@超光戦士シャンゼリオン 送還】 【レイジングハート・エクセリオン 送還】 【外道シンケンレッド 送還】 【ニードル@仮面ライダーSPIRTIS 送還】 【ドブライ@宇宙の騎士テッカマン 送還】 【脂目マンプク@侍戦隊シンケンジャー 送還】 【ガルム@牙狼 送還】 【コダマ@牙狼 送還】 【加頭順@仮面ライダーW 生存】 【主催・カイザーベリアル 生存】 【変身ロワイアル GAME OVER】 ◇ 「……っ痛ぇ……、ここは……」 左翔太郎が、瞼を開ける。 どうやら、あのブラックホールに飲み込まれた衝撃で意識を失っていたらしい。 意識を失ってからどれほど経過しているのだろうか。 上半身を起こして、すぐに周囲を見回した。 「動くな、まだ完全には回復してない」 ここは──小さく薄暗い一室だった。 その中のベッドの上で、翔太郎は眠らされていたらしい。傷だらけの身体は、包帯を巻かれており、自分は手厚い看病を受けているようだった。 空気は重たく、不穏であった。 「あんたは……あんたが、どうして……」 そして、目の前で翔太郎を迎えた男は、翔太郎の前にいるはずのない男であった。 何故、彼がここにいる? 何故、彼が翔太郎をこうして看病しているのだ? 「おやっさん……」 ──鳴海壮吉であった。 何故、彼がここにいるのか。 一度、自分はあの後で死んだのかと思った。フィリップが、かつて、死の世界で壮吉に出会ったと言っている。 しかし、すぐに違うとわかった。死んでいる人間が、こんな手厚い看病を受けるものだろうか。 「残念だが、俺はその“おやっさん”じゃない。──だが、また会ったな、異世界の仮面ライダー……、仮面ライダーダブル」 異世界の仮面ライダーと、彼は言った。 鳴海壮吉と瓜二つであり、翔太郎をそんな風に呼ぶ男を彼は知っていた。 「お前の戦い、しかと見届けさせてもらった……。流石は異世界の俺の弟子、ってとこか……帽子の似合う男に相応しい活躍だったぜ」 ────左翔太郎がやって来たのは、仮面ライダースカルの世界。 かつて、仮面ライダーディケイドとともに戦ったダブルが出会ったあの男が、こうして翔太郎を助けていたのである。 戦っているのは、殺し合いの中にいる者たちだけではなかった。 仮面ライダーは、世界を超えて、どんな時も、世界の脅威と戦い続けていた。 To be continued…… 時系列順で読む Back 崩壊─ゲームオーバー─(11)Next RISING/仮面ライダーたちの世界 投下順で読む Back 崩壊─ゲームオーバー─(11)Next RISING/仮面ライダーたちの世界 Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 左翔太郎 Next RISING/仮面ライダーたちの世界 Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 花咲つぼみ Next HEART GOES ON Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 佐倉杏子 Next あたしの、世界中の友達 Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 高町ヴィヴィオ Next あたしの、世界中の友達 Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) レイジングハート Next あたしの、世界中の友達 Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 涼村暁 Next 時(いま)を越えろ! Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 響良牙 Next 虹と太陽の丘(前編) Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 涼邑零 Next 時代 Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 蒼乃美希 Next 永遠のともだち Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 孤門一輝 Next 変身─ファイナルミッション─(1) Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 血祭ドウコク Next 帰ってきた外道衆 特別幕 Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 外道シンケンレッド Next 帰ってきた外道衆 特別幕 Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 石堀光彦 GAME OVER Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 桃園ラブ GAME OVER Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 巴マミ GAME OVER Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 沖一也 GAME OVER Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) ゴ・ガドル・バ GAME OVER Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) 加頭順 Next インターミッション Back 崩壊─ゲームオーバー─(11) カイザーベリアル Next インターミッション
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種族 人間 純人間 血縁 所属 ベリアル派ヘッド 対骸者予防部隊 ベリアル派の誓約者。対骸者予防部隊所属、大亜州日本支部担当。 司神ネフテュス=ヘカテの飲血躰化者であるリッチ・ヴァンパイアであり胎界主。 シャクヨウたちを倒すために鮒界市に派遣された。 ファージャルグから情報を得たシャクヨウから奇襲をうけ、操られてルーサーと二郎と戦うように仕向けられる。 虹増二郎が稀男の助けを得つつパイロキネシスで焼き殺した。 レプラコーンが「彼は~」と言ってるので性別は男。 スーシェとは同僚。 名前の元ネタは『名探偵ポワロ』に登場するアーサー・ヘイスティングズか。